ロンドンの象徴「タワーブリッジ」に登ってみた!なるほど、仕組みを理解できた。
ロンドンの象徴の一つとして「タワーブリッジ(Tower Bridge)」があります。外から眺めたり、タワーブリッジを背景に写真を撮ったことがある人が多いのではないでしょうか。今回、その超有名なタワーブリッジに潜入してみました!
行ってわかったタワーブリッジのすべてを紹介していきたいと思います。
Contents
タワーブリッジ(Tower Bridge)とは
タワーブリッジは、ロンドンにあるテムズ川に架かる跳開橋です。イーストエンドの商業発展のため、ロンドン橋よりも下流にもう一つ橋が必要になったことから1894年に完成し、現在はロンドンの観光名所の一つとされています。
橋の長さは244mで、左右にあるタワーはゴシック様式で作られており高さは65mです。現在イギリス指定建造物の第一級指定建築物に指定されています。
タワーブリッジは何度も危機にさらされており、第二次世界大戦中はドイツの爆撃目標とされ、1944年にはV-1ロケット1発が車道部分に命中して被害を受けました。
さらにあまりにも象徴的であることから、タワーブリッジをロンドン橋と思っている方もいるかもしれませんが、ロンドン橋〜落ちた〜♪のロンドン橋とは異なりますのでご注意くださいね。
営業時間
夏期(4月〜9月) :10:00〜17:30
冬期(10月〜3月):09:30〜17:00
※休館日:12月24日〜26日,1月1日10時オープン
入場料
ツアー参加費
大人:£9.80 ※16歳以上
子供:£4.20 ※5〜15歳
幼児:無料 ※5歳以下
※10名以上は団体割引あり
場所・行き方(地図)
住所:Tower Bridge Rd, London SE1 2UP
London Bridge Underground駅から徒歩10分
Tower Hill駅から徒歩7分
タワーブリッジに入場すると観れるもの
内部には「展望通路」と「歴史博物館」があります。それでは見学スタート!
展望通路
この通路は元来、橋の跳開時に通行用の歩道橋として作られたそうです。もともと階段で登っていたらしいですが、利用者が少なかったことから1990年に閉鎖されました。(確かに階段だと渡るだけで相当な体力が…笑)
そして、現在は展望通路として観光客用にエレベータを設置し、各種資料を展示して公開されるようになったそうです。
入り口
レインボーブリッジの北塔に展望通路への入り口があります。ここからスタート!
入り口でチケットを購入できるの(事前購入も可)で、そのまま入りましょう。
セキュリティチェックを通った後、展望通路へのエレベータに乗り込みます。
北塔(North Tower)
エレベータを抜けるとタワーブリッジについてガイドさんが説明してくれます。
タワーブリッジが架かっているテムズ川にはカニなどの生き物がいますが、テッシーがいる・・・なんていう噂もあります。恐ろしいですね。
案内が終わるといよいよ、EAST展望通路に進むことができます。
東通路(East Walkway)
こんな感じ!長い通路があり、両サイドが厚いガラス張りになっています。眺めもGOOD!
テムズ川とロンドンの景色が見えますね。天気も良かったので、いい気分でした。
そして、このタワーブリッジ展望通路の見どころの一つ..
「ガラス床」から下界を見下ろせる!
橋の上を走る車や通行人が小さく見えます。
高さは65mもあるので結構怖いですが、高過ぎるほどではないので車も人もリアルに見えてしまい、むしろ怖さ倍増です。
橋が跳開しているときはこんな感じで見えるそうです。すごい!!
なお、通行人から見ると..ガラス床はこんな感じで見えています。
展望通路には他にも見どころがたくさんあります。タワーブリッジの構造やロンドンにある橋の説明など盛りだくさん!
タワーブリッジに来た記念としてPhotoカードを作ってはいかがですか?
こんな感じの記念ショットが撮れますよ。
通路をまっすぐ進むと南塔に到着します!
南塔(South Tower)
ビデオ上映を楽しんでも良し!トイレ休憩として一休みするのも良しです!
続いて…
西通路(West Walkways)
西側でも東側同様に、外を眺めることができます。本当に天気が良かった…
西側はシャードやロンドン塔、シティなどが見えますね。
西側のガラス床の上には鏡が用意されています。
上にカメラを向けると…
こんな感じの写真を撮ることができます。私は上を向きすぎて首を痛めました…笑
こちら側にもパネルなどの資料が展示されています。見どころいっぱいですね!
これで展望通路の見学は終わりです。
展望通路の見学を終えて、一旦外に出て地下に移動します。南棟の地上付近になるお土産コーナーに博物館の入り口があります。
歴史博物館
さっそく歴史博物館を見て行きましょう!
・・・・とその前に、
橋の跳開部の仕組み
まず橋の跳開について簡単に説明します。橋が開くのはどんな感じかと言いますと。ジャジャン!
こちらでございます。船が通る時やイベントの時などに橋が開かれます。もともとこの可動部分は蒸気機関で水をパイプに通して跳開部の端に水圧を掛けてシーソーの原理を利用し開閉していました。
この技術は、世界で初めて橋の跳開の実用化に成功したのです!素晴らしい。
(なお現在は電力を利用しての開閉しているそうです。)
そんな初期の可動部分を担っていた仕組みを現在でも歴史博物館で観ることができます。
それでは行きましょう!
全体像
こちらが全体像になります。橋の下にこんな大きな蒸気機関やポンプが隠れていたんですね。
このシステムはHamilton Owen Rendelという有名な工学者が設計したそうです。
ボイラー(Boilers)
こちらがボイラーです。ここに石炭を入れて、燃やしていたんですね。かなり大きく迫力があります。
実際に使われていたらかなり熱いんでしょうね。
スチームポンプエンジン(Steam Pump Engines)
かなりカッコいいです!大きな緑色のスチームポンプエンジンがくるくる回っております。
音も出ているし、回転もしているのでかなり圧倒されます。5.2 MPaの圧力がかかった水が、この蒸気エンジンによってアキュムレータに圧送されるそうです。迫力もさることながら、水圧に耐えることができるようにかなりの重量になっています。
大きなエンジンは一つだけではなく、二つあります。もう一つがこちら!
隣にいた観光客の男性もかっこいいと興奮していました!笑
油圧ポンプ(Hydraulic Pumps)
この油圧ポンプ部分は、ウェストミンスターの有名なガスエンジニアであるWilliam Sugg&Co Ltd.が詳細を設置したそうです。その後1974年に、BHA Cromwell Houseによって新しい電気油圧駆動システムに切り替えられたそうです。
現在展示されているのが新しいシステムです。油圧モーターとギアリングによって駆動され、水ではなく油を油圧流体として使用しています。
裏側から見ると、怪しげなかっこよさがありますね。
ここまで見た後、小道具やビデオを見学するコーナーがあります。
ここを通ると最後のコーナーとなります。
アキュムレータ(Accumulators)
通路の左側にアキュムレータがあります。ポンプから吐出された作動油を封じ込めて蓄積したあと流体を開放することでアキュムレータの中に入っていた流体が、蓄圧気体の膨張する力によって流体を瞬間的に押し出して放出します。このバネのような力を利用するんですね。
中を覗き込むと、大きなアキュムレータが二つ並んでいます。
バスキュールドライブエンジン(bascule drive engines)
これが橋をシーソーのように開閉するためのエンジンです。
これで歴史博物館の見学は以上です!
最後に・・・
タワーブリッジの開閉スケジュール
タワーブリッジの開閉は毎日行われているわけではありません。橋が跳開するのが見たいという方はあらかじめサイトでチェックしてから行ってくださいね!
サマリームービー
ここまでかなりの文量があってお疲れだと思いますが、思い出にムービーを作りましたので余力がある方はどうぞ。
まとめ
あまりにも見所がたくさんありすぎて、どこまで資料を見るか迷います。しっかり見れば、何時間でも時間を費やすことができるくらい展示物のボリュームがあります。今回は軽く目を通しながら、ささっと見学したのでだいたい2時間程度で全て見切りました。
外から見ても美しく、内部を見るとより一層身近に感じるタワーブリッジは今後もロンドンを代表する人気観光スポットの一つであり続けるでしょう。