【ウィーン】シュテファン大聖堂を観光!北塔・南塔、カタコンベを紹介。

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ウィーンのシンボルとなる建物は街の中心部に位置する「シュテファン大聖堂(シュテファン寺院)」です。高い大聖堂は見る人を圧倒する存在感を放っています。私も初めて見たときは感動してしまった大聖堂の一つです。外観を見るだけでも十分に楽しめますが、館内見学も無料なのでぜひ訪れてみてください。

それでは、聖シュテファン大聖堂の見どころから、街を一望できる塔の登り方までご紹介します!

シュテファン大聖堂とは

シュテファン大聖堂(St. Stephen’s Cathedral)は、ウィーンにあるゴシック様式の大聖堂で、ウィーン大司教区の中心となる司教座聖堂です。ウィーン歴史地区はユネスコの世界遺産に登録されており、この大聖堂も世界遺産の一つとなっています。ハプスブルク家の歴代君主の墓所であり、有名な音楽家モーツァルトの結婚式と葬儀が行われた聖堂としても有名です。

営業時間

月〜土:06:00-22:00
日・祝:07:00-22:00

北塔:08:15-16:25(1月〜6月、9月〜12月)08:15-18:00(7月、8月)
南塔:09:00-17:30
カタコンベのガイド: 月〜土 10:00-10:30/13:30-16:30 ※30分か15分おきに人数が集まれば実施。

入場料

館内入場:無料

北塔:€5.5
南塔:€4.5
カタコンベ: 大人€5.5、14歳以下は€2。

場所(地図)

住所:Stephansplatz 3, 1010 Wien, オーストリア

最寄駅:Stephansplatz駅(地下鉄)
最寄駅を出て、徒歩30秒でシュテファン大聖堂の正面に着きます。

シュテファン大聖堂の美しい外観


シュテファン大聖堂の外観はゴシック様式で建築されており、壁の外側から支える飛梁(フライング・バットレス)により、聖堂を高く建築することができ、大きな窓のステンドグラスを使うことも可能にしています。シュテファン大聖堂は高さ107.2mで、写真に見られる南塔は137メートルで、600年以上前に建てられたものになりますが、およそ45階建てのオフィスビルの高さと同じです。教会の塔では世界で三番目の高さになります。

なお、大聖堂は1945年に連合軍の爆撃による火災で深刻な被害を受けましたが、修復作業が実施され修復前のものと遜色ないくらいに再現されました。

そしてこちらが正面です。

重い石造が軽快に見えるような建築的演出が施されています。最寄りのStephansplatz駅を出るとすぐにこの正面に出ます。

 

正面を左側に進むと「北側」に進むことができます。

こちら側から見た聖堂もかっこいいですね。屋根の総数23万枚の瓦でできているモザイクのような屋根にご注目ください。

屋根瓦で描いたモザイクの様な紋章がはウィーン市とオーストリアの紋章になります。その下に1950の数字が見えますが、これは戦争の火災で焼失した屋根を1950年に修復し再建したという意味が込められています。

ちょうどその反対側には、ハプスブルク家の君主が統治したオーストリア・ハンガリー帝国の双頭の鷲を見ることができます。
この双頭の鷲は、主に神聖ローマ帝国(や東ローマ帝国)と関連したヨーロッパの国家や貴族などに使用され、ロシアやドイツなどヨーロッパの教会でも見られます。

 

さらに奥へと進む途中で、「モーツァルトの火葬場」が現れます。

 

十字架に貼り付けられたキリスト像の足元に、モーツァルトの火葬がここで行われたことが示されています。

さらに奥に進み、塔の東側に移動すると「歯痛のキリスト像」のレプリカがあります。本物はカタコンベにあります。

「歯痛のキリスト像」と呼ばれたのはある伝説から来ています。

ある夜、泥酔した男たちが「受難のキリスト」を「歯を痛がっている主イエス・キリスト」だとからかい布切れを巻きつけて嘲笑したそうです。 するとその夜から、彼らはひどい歯痛に苦しみ、受難のキリスト像に許しを請うたところ痛みが和らいだとのことです。

 

一通り、ポイントを押さえて外観を見たら、早速教会の中に入りましょう!

シュテファン大聖堂の厳かな内観

シュテファン大聖堂の内観はバロック様式でできており、入場するとすぐその特徴である重厚感・躍動的を感じることができます。

この美しい空間で、諸聖人の日(All Saints’ Day)には、モーツァルトの曲が演奏されます。実際にモーツアルトが結婚式を挙げた場所で彼の音楽が流れているというのは非常に素敵ですね。

聖シュテファン大聖堂に入るとは広々とした空間に、太い宗教画が描かれた柱で支えられた高い天井が見えます。この柱には1470年に建てられた聖クリストファーの彫像もあります。

全長107mに及ぶ内陣の主祭壇には、キリスト教徒の最初の殉教者である聖ステファヌスの投石による死が描かれています。

 

ステンドグラスの窓はモザイク柄のように色とりどりのスクエアを組み合わせた柄となっており、教会全体に光が差し込んできます。

天井は、尖頭アーチとリブヴォールトの構造形態となっており、ゴシック様式であることがわかります。複雑な構造が一つのまとまりとなっている美的建築が印象的です。

入るとすぐにオルガンギャラリーがあります。鍵盤がたくさんあり、演奏するのは難しそうですね。

教会に入って余裕があれば左側にある、1359年に建てられたティルナ礼拝堂を見てください。この祭壇の上にある15世紀に作られた十字架のキリストのひげは人間の髪でできており、伝説によればまだ成長しているそうですよ。

左側に見える礼拝堂は、14世紀の重要な彫像を持つEligius礼拝堂で、右奥(建物中央右手)に見えるのがキャサリン礼拝堂です。キャサリン礼拝堂は、大理石のフォントとキリスト、ヨハネ、十二使徒が描かれていることが特徴です。

各塔・カタコンベの紹介

シュテファン大聖堂にはウィーンの景色を眺望できる雄大な塔が有名です。塔は北塔と南塔と二つあり、それぞれの塔は登ることができます。

南塔に登る

南塔は高さが137mもあります。お塔の上まで登るには343段の螺旋階段を登らなければならず、足腰が弱い人は難しいかもしれません。塔の上からは、ウィーン市内の壮大な景色を360度観ることができます。
南塔からは「オーストリア・ハンガリー帝国の双頭の鷲」の絵柄の屋根を間近に見れます。

(私は今回足を痛めていたため、断念しました。)

北塔に登る

北塔は高さが68.3mで、オーストリア最大のプリメリンと呼ばれる鐘が吊るされています。エレベーターで塔の上まで簡単に登ることができるので、オススメです。

北塔に登るためのエレベーターの入り口は、通常は教会を入って左側にあります。

なお、私が行った時はミサをやっていたので、教会の外(北側)から入場しました。ちょうど馬車がたくさん止められているあたりから入れます。

 

エレベータの前でチケットを購入することができ、空いていればそのままエレベーターに乗れます。
エレベーターはとても狭いですが、50m程度上昇して数秒で塔の上に登ることができます。

 

そして、北塔に到着しました。到着後すぐに、タイルを目の前で観ることができます。
これらは全色10色のタイルで造られていて,なかなか大聖堂では見ないような珍しいデザインなので、近くで見ると興奮します。

そして、こちらが有名な「プリメリン」です。ヨーロッパで2番目に大きい鐘で、北塔では間近に見ることができます。

この鐘の音はかなり大きく、クリスマス当日は数キロ先まで聞こえるのではないかという音がウィーンに鳴り響きました。

 北塔から地上を見ると、少し怖いなと感じるくらい高く感じます。馬車のお馬さんも小さく見えます。

この北側の場所は私のお気に入りのスポットです。夜にここから見る大聖堂は光が少なく、幻想的で本当に美しいのです。

正面や南側が人気ですが、ここからもぜひ大聖堂を眺めてみてくださいね。

 

それは置いておいて・・・
北塔からもウィーンの街並みを眺めることができます。全体として、赤い屋根・緑の屋根が多いのが特徴ですね。

東側の眺望はこのような感じです。

西側はこんな感じです。

このカラフルな街並みは贅沢ですね。ぜひ、北塔に登ってみてくださいね。

地下のカタコンベツアー

カタコンベはガイド付きツアーでのみ見学することができます。

中央付近に下に降りる階段があり「カタコンベツアー」の案内付近で待機し時間になって数名集まれば決行されます。

撮影は禁止です。(もちろん、そうした方がいいですね。。)

ハプスブルク家の君主、大司教を含めた大勢の人の骨が収められています。まずハプスブルク家の君主らが収められている部屋を見て、その後、1700年代以来収められた15,000人以上のウィーンの人々の骨が山のように積み重なったカタコンベを見学します。

窓から覗き込んで、滅多に出来ない珍しい体験をしてみてください。

シュテファン大聖堂のオススメの楽しみ方

実は、シュテファン大聖堂が美しく幻想的に見えるのは、夜なのです。
昼間はすでにご存知の通り、バロック様式の繊細な造りをじっくり見ることができます。夜はまた違った雰囲気を醸し出します。

夜の大聖堂はロマンチック

夜はうっすら幻想的に照らされたシックでロマンチックなシュテファン大聖堂を見ることができるのです!

こちらが裏側(東側)から見たシュテファン大聖堂です。北塔が真っ白に照らされ幻想的で美しく、オーストリアで一番高い塔なのでかなりの迫力があります。

初めてこの大聖堂を見たのはこの場所からでしたが、思わず立ち止まって口をあんぐりさせてしまいました。

南側・正面はシュテファン広場の明かりの助けもあり、しっかり形が見えるくらい照らされています。

 

大聖堂を照らす灯りは色が変化しますので、色々なカラーの大聖堂を見ることができます。

夜は幻想的でロマンチックな大聖堂を楽しむことができるでしょう。

まとめ(おまけ)

シュテファン大聖堂は、ウィーンのシンボルであるため必須観光スポットです。外観・内部見学のみは無料で十分に楽しむことができます。時間に余裕があれば、ぜひ塔やカタコンベも見学してくださいね。

なお、この記事はクリスマスの時期に撮影しているため、所々にクリスマスの装飾が見られます。クリスマスの記事は後ほどアップします。

 

また、ここシュテファン大聖堂がウィーンの中心地となります。ここから、ホーフブルク宮殿やレストラン、オペラ座まで徒歩20分圏内で行けます。

 

なお、私が泊まったホテルはここから3分の距離にあるHotel Domizilホテルです。立地最高・コスパ良し(部屋が広く綺麗)のおすすめホテルです。

シュテファン大聖堂のクリスマスについては以下の記事をチェックしてみてください!

それでは、良い旅を・・・・



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tami

ロンドンに住むアラサーレディ。TokyoとLondonを中心に活動中。趣味は旅行でヨーロッパ旅行を記事にする。

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